ロウケツ染めの・・・「白木蓮」

いつも、ファンでいて下さっているお客様からのオーダーです。

～テーマは、ロウケツ染めの木蓮の花でした～
小さな巾着袋の表と裏にロウで「白木蓮」を描き、藍で染めました。

ロウで模様を描く時には、溶かしたロウの温度を一定に保つことに気を使います。
寒い季節は、筆の先のロウがすぐに冷えて固まってしまうので、手早く作業をします。
ロウの部分に入る亀裂は、最後にロウを落とすまで入り具合の加減が分からず、
感がたよりの仕事です。

今回は、ロウの厚みと藍染めの相性がピッタリ合い、上品な仕上がりになりました。
静かな空間に、春を待つ「白木蓮」の姿が表現出来たかと思います。